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今回は下関春帆楼様が木造3階建てで現存する料亭としては九州最大級となる門司三宜楼内プロデュースされた「三宜楼茶寮」(福岡県北九州市門司清滝)の女将、緒方亜矢姫様よりお話をお伺いしました。

三宜楼茶寮について
── 昨年の11月1日に三宜楼茶寮としてスタートされたとお聞きしました。お客様の反応などどの様な感じでしょうか?
緒方様
オープンしたての頃にテレビの取材などを放送していただいてまずまずのスタートでした。お問い合わせなども多くいただきました。現在の状況としては知名度という視点でみると、三宜楼茶寮の名がこれから浸透していく様に努力を重ねていく必要がありますね。
近隣の方であっても三宜楼に入った事がなかったという方が多くて、「初めて来ることが出来た」というお声をお聞きしますね。テレビや折り込み広告、口コミなどでお知りになられた方からお越しいただいている今日です。皆様に知っていただくペースとしては、徐々に徐々にという感じですね。
── 門司三宜楼というと昭和6年に建造され、近年は地元の保存会の皆様の努力で維持され補修工事を行い、三宜楼茶寮として50年ぶりの店舗営業ですね。そういった経緯をお客様はご存知でいらっしゃいますか?
緒方様
そういった歴史については知らなかったお客様の方が多いですね。お昼はボランティアさんが館内を案内してくださるのですが、「こういう歴史があったんだ」と知っていただけるようになりました。私からお客様に建物の歴史についてお伝えすることもあります。

三宜楼茶寮ならでは
緒方様
2階に百畳間と呼ばれる大広間があります。そちらは舞台がありますので、舞台を活かしたイベントを企画していきたいと考えています。「和」に深く関わっている建物ですし、昔の古き良き栄えていた頃の門司港。芸者さんがたくさん歩いていたとか、三味線の音が響いていたとか、そういった綺羅びやかなその時代に思いを馳せていただける様な雰囲気作りを大切にしたいですね。
── 近くに門司港レトロもあり海外からの観光客の皆様のご来店も多いのでは?
緒方様
いらっしゃってます。最近ですと台湾からの団体のお客様がいらっしゃいました。日本の料理や飲み物に非常に興味を持っていただいています。三宜楼のような建物にもとても興味を持っていただいています。
わたくしども春帆楼は山口県でございますので、ふく料理もそうですし、獺祭もそうですね。海外のお客様も沢山の情報をおもちなので、日本のことについて興味を持って知っていただいているのだなと感じます。
以前に海外のホームページや雑誌に掲載したいということで台湾の方が取材に来られたこともありました。またTwitterなどのSNSなどでも共有していただいて拡がっているようです。海外からのお客様は台湾からの方が多い印象です。

こだわり
緒方様
より多くの方に当店を知っていただきたいと常々考えるのですが、結局のところ口コミだと思うんですね。楽しくお食事していただいて満足していただくこと。これに勝るものはないと思います。お料理にせよサービスにせよ気に入っていただくということが大事です。
── おもてなしについてのこだわりをお聞かせいただけますか?
緒方様
そうですね。一つ例に挙げると、お食事をされているお客様に呼ばれて私達がお客様のもとに行くのでは遅いんです。その時点で待っていただいている訳なのでサービスでは無いんですね。一人ひとりがきめ細やかな心配りをするということが日本のおもてなしだと思います。
── それは目配りというか
緒方様
目配りもそうですが、お客様の気持ちになって考えるということが大事です。自分がお客様の立場だったらどうして欲しいだろうかと考えることです。
また、沢山料理を食べたいお客様もいらっしゃれば、会話を楽しみながらゆっくりと過ごしたい方、食事の後に観光に行かれる方など様々ですから、そういったお気持ちを感じとって対応することも大切です。
── おもてなしとはなんだろうかという事をとても深く考えていらっしゃるのだなと感じます。
緒方様
私達の考えるおもてなしはどちらかと言うと、前に出ない黒子になるサービスなんですね。笑顔でお客様に接すると同時に出過ぎないことが大切です。黒子に徹してそれぞれのお食事の席のお客様に居心地良く過ごしていただくことが大切です。

これから
緒方様
近々、1階で結納があるんですね。是非この場所で結納を上げたいという御新郎・御新婦になられるお2人のご希望です。東京にお住まいの方です。インターネットで検索して三宜楼茶寮を見つけて、どうしてもこの場所でと。
── まさに三宜楼茶寮様だから出来ることですね。
緒方様
そうですね。大人数の観光のお客様のご来店にも、ご縁や地域に密着した繋がりにも対応出来る形を望んでいます。これまでには40名様程のお見合いパーティの企画もありました。
── 多くの事に挑戦されているんですね。より多くの方にこの素晴らしい雰囲気を経験していただきたいですね。
緒方様
そうですね。当店ではお昼のお食事から、夜のご接待やちょっと贅沢な食事をしたいなど様々なニーズに対応致します。是非、三宜楼茶寮で一度御食事をしていただきたいと思います。
── お話をお聞きして三宜楼茶寮様の魅力を知ることが出来ました。今回は快くご協力いただいてありがとうございました。
緒方様
こちらこそありがとうございました。
三宜楼茶寮 各種情報
- 所在地
- 福岡県北九州市門司区清滝3丁目6-8
- TEL:
- 093-321-2651
- ホームページURL:
- https://www.shunpanro.com/location/sankirou/