トップページ > 福岡県中間市の三阪歯科医院 三阪院長取材ページ:門司洋瓦の考える本物


今回は福岡県中間市太賀 筑豊電気鉄道通谷駅前で開業されている三阪歯科医院 三阪院長よりお話をお伺いしました。
開業当時のお話に始まり、現在の三阪歯科医院さんの方針である極力削らない治療について、口から始まる全身の健康についてお話をお聞きする事が出来ました。取材当日撮影させていただいた写真と共にご覧下さい。

- タイトルをクリックすると各トピックに移動します。
- 1, 三阪歯科医院開業当時
- 2, 1日に110人の患者さん
- 3, 歯科医院のデジタル化
- 4, 治療における優しさとは
- 5, できる限り歯は削らない
- 6, 今後の試み
三阪歯科医院開業当時
質問
三阪さんはこちら(筑豊電鉄通谷駅前太賀ショッピングモール2F)で開業されてどれいになりますか
三阪院長
開業して33年になります。近くにダイエーがありますよね。もっと昔は何もなかったらしいんですよ。ダイエーってのが出来て、この近所が開けてビルが幾つか建ってきた中で始めました。
質問
当時はまだ歯科医院さんは少なかったのですか
三阪院長
当時、歯科医院は電停毎に1件くらいかな。通谷の電停からJRの中間駅くらいまでの2キロくらいの間に1件くらいだったのかなと思います。
1日に110人の患者さん
質問
歯科医院を開業されると患者さんはすぐに沢山居らっしゃる様になるんですか
三阪院長
当時はそうでしたね。スタートからすぐにけっこう多く来られる様にね。
質問
それは評判がすぐに広まったという事ですか
三阪院長
基本的に患者さんの数がとても多かったからでしょう。朝起きてみたら20人くらい並んでいてね。一番多い時には一人で110人くらい診てました。1日に8時間しか働かないのに110人の患者さんって考えみてくださいよ。1時間に15人くらいでしょう。当時は椅子も3つしかなかった。
質問
どうやってこなすんですか
三阪院長
どうにかやってたんだけど今振り返ると信じられない。どうしてたんだろうって今思うんです。スタッフも今よりは少ないし。今は患者さんが1日に30から40くらいの間でスタッフは当時の倍くらい居て。だから一人あたりの時間は今よりもとても短かく対応して終わりだったという感じかな。虫歯の洪水とかそんな時代だから。
質問
短い時間で対応する事になりますね
三阪院長
そうなります。

待合室 本棚にて
歯科医院のデジタル化
質問
開業当時と今とでは治療に使用する機器も違うかと思うのですがいかがですか
三阪院長
機器などについて画期的に変わったのは、レントゲンでCTが普及したりとか、歯に詰める材料も品質が良くなって昔は練って時間が経って固まっていたのが今は光を当てるだけで固まったりとか、そういうものがあるけど基本的なものは変わっていないかな。
私達の一つ前の世代では、歯がすぐに削れるってのが画期的だった。それまではゴリゴリやってたらしい。私は知らないけど。ドリルも低速・低回転のものしかなかった。だからあまり削れていないはず。私たちの世代は歯を崩してきた。削りすぎ。
質問
ちなみにレントゲンのCTの普及はいつくらいのお話ですか
三阪院長
まずデジタル化ってのが先にあって、それから10年くらいからでしょう。開業医だとね。大きなところだとまた違うと思うけど。
今まで3次元の世界を2次元で表していたのが、それを3Dで立体で捉えられるって事も大きい。開業医だとそういった機器を導入しているのも10%くらいかもしれません。そういった機器が無くともやってきた訳だから。

患者さんとスタッフさんの動線に配慮された診察スペース
治療における優しさとは
質問
開業された当時から現在に至るまでに歯科医院さんも増えてきていますよね。やはりその中で独自性や技術の競争の様なものがあるのですか?
三阪院長
私達は提供する側なので、どういった事を患者さんが感じてらっしゃるかは直接わからないんだけど、優しさは大事にしようと考えています。
私が考える優しさってのは人当たりとかそういったものもあるんだけど他にもあります。患者さんに「先生が優しいからね」なんて言ってもらう事もあるけど、私は別のタイプだから。治療と予防に対しては厳しいんです。
質問
歯医者って聞くとどうしても怖いっていうイメージが湧いてしまいます
三阪院長
怖いの裏返しで、スタッフの優しさや先生の優しさを感じる事に繋がるのかもしれない。表面の部分かもしれないけども。でも優しいなって感じる部分があったらほっとしませんか?
質問
しますね。ですが、治療をされるお医者さんは大きなミスをすると逆に患者さんを傷付けてしまう可能性もあるので、真剣勝負ゆえに怖い顔になるのも仕方がないのかなとも思います
三阪院長
患者さんの怖いと感じる理由の一つが何をされるかわからないみたいなところでしょうね。
質問
特に知らない初めての歯科医院だと、すごく削られるんじゃないかとか、麻酔を沢山打たれるんじゃないかとか、知らない・わからないから怖くて身構える部分ありますね
三阪院長
それは無抵抗な姿勢で無防備だからされるがままに近い。その事が心理的な不安に繋がるのも大きいでしょうね。なにせ私自身が患者になった時に凄くビビりますから。
それはわからないからそう思うとも言える。
逆にきちっとそれを事前に説明して、写真をとって患者さんがよくわかるように伝えて、私が治療をしようとしているのはこういう事ですよっていう話の中で、必要な場合は削ることもありますと理解してもらう事で不安な気持ちも随分改善されると思うんですね。
質問
その様なお話を聞くだけでも安心できる気持ちになりますね
三阪院長
今だから出来る事ですよね。開業当時の凄まじい患者さんの数に対応する中では出来ない事です。

レーザーを利用した治療機器
できる限り歯は削らない
質問
外科や歯科医院等で患者さんを直接治療するお医者さんはその集中力を想像するだけで凄いなと感じたりします
三阪院長
経験を積んで熟練していく事によって安定した技術が身に付くという事も言えるし、逆に言えば医者も歳を重ねて目が悪くなったりもします。
私の今の感覚としては、「歯は削らない」とか「外科的な事をしなくてもよい様な方向にしていこう」というのがあります。
質問
以前とは違う削らないという方針に変わられたのはどうしてですか
三阪院長
結果として歯は扱えば扱うほど悪くなるからです。患者さんの歯をよく見ていくと最後まで残っている歯は治療していない歯が多い。
ですからなるべく扱わなくてすむ様な予防的な事をメインに打ち出していきたいと考えています。
質問
治療の考え方自体がアップデートされた感じですね
三阪院長
そうかもしれません。
歯医者の治療と聞くと虫歯や歯周病をイメージする部分がありますよね。
1990年代に生活習慣病という言葉が世の中に広まってきた。昔は成人病でしたね。良くない生活習慣が続くと病気になりますよっていう発想の転換が起こってます。歯も(虫歯という)病気にならない事を目指そうというところです。

歯科治療水 安全施設認定証
治療で使用する水にも配慮されていました。
今後の試み
質問
ところで、三阪歯科医院さんでは新たな試みを考えられていると聞きました
三阪院長
旧来、病気は感染症や伝染病や風邪、インフルエンザに代表される様に、外から菌などが身体の中にやってきて身体が病気になってしまうという図式がある訳です。それに対する今の病気に関する考えとして、生活のあり方に起因するというものがあります。
今、人が亡くなる原因としてはガンが一番に挙げられますよね。二番目は自殺です。他にもストレス性の病気や生活習慣病などの割合が増えてきていて、日本で人が亡くなる原因の中で、外からやってくる細菌等が関連している病気ですぐに挙げられるのは肺炎くらいでしょうか。
今は人の口の中がめちゃくちゃ汚れているんですね。菌だらけ。鼻で呼吸出来なくて口で呼吸する人が増えている。本来鼻で呼吸するのには意味があります。鼻がゴミなどを防いでくれて綺麗な空気を身体の中に取り入れる大事な役目があります。
だけど、鼻も汚れてて口も汚れてて、汚れている菌が全身を回っているというデータが出ているんです。という事は口からスタートする病気がすごく増えているという事です。ですので、口を綺麗にしていくという事が虫歯だけではなく、いろいろな病気を減らしていくという事に繋がってきている。
今から診療体系を変えていきたいなと考えているのはそういった意味で言っているんです。
質問
三阪歯科医院さんのWebサイトでは患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)についての記載がありますね
三阪院長
口の健康を通して患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に貢献するという理念です。WebサイトでのQOLの記載は10年ほど前に書いたんですけど、今より強くそう思える時代になりましたね。
質問
なるほど。具体的なイメージが出来るお話でした。歯と口から始まる健康について考えてみようと思います。本日はありがとうございました
三阪院長
こちらこそありがとうございました。

三阪歯科医院さん入り口隣にて撮影
ダイエー側入り口から入られる際の目印になります。
三阪歯科医院様について
- 三阪歯科医院
- 〒809-0015
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