【瓦・屋根の種類】
和瓦
波打つような美しい形状で和風家屋の最大の特徴を表している瓦です。
防災に優れ、木造造りの柱でも十分耐えられ耐震性も抜群です。



和瓦の例として、左より糸島瓦、備前瓦(画像2種)
古い和瓦は演出アイテムとして再利用可能です
割った瓦とタイルの組み合わせ
桟瓦を縦に埋めた模様
丸い瓦を利用した模様
ポイントカラーでアクセント
家の重心を低くする軽量屋根材
コロニアル等の軽量屋根材は機能と見栄え・価格のバランスに優れている事に加え、家自体の重心を低くする効果にも注目される様になりました。
本項目記載の軽量屋根材・軽量瓦についての詳しいページが新設されました。 [2012年9月]
新素材の瓦 KMEW社「ROOGA」
外見から受ける印象は和瓦の雰囲気、中身は不燃性の樹脂材料に繊維材料を加えた新素材の軽い瓦(一般的な陶器瓦の約50%程の重量)です。長く外観寿命を維持することを狙った無機系塗膜「グラッサコート」など、軽さと見た目・外観にもこだわった新しい屋根材も多く邸宅の屋根工事で用いられることが多くなりました。
平板瓦(ケイミュー社コロニアル・鶴弥社スーパートライ等)
一枚の重量が軽い分、重なり部分が大きい屋根材。ほぼ2重に重なるように葺くため防水性に優れている屋根材です。カラーバリエーションが豊富で、特殊な屋根形状にも対応できるのが特徴です。
一般に「平板瓦」とされますが、直線に見えるように葺いたり、格子を強調するよう葺くことが可能です。文字通りの平らななものとしてではなく、さまざまな表状を演出できる汎用性のある優れた、しかも比較的安価な屋根材です。



左よりケイミュー社製コロニアル、鶴弥社製スーパートライ(画像2種)
重量の軽い屋根材を効果的に用いる事により、築年数の経過した戸建住宅・邸宅の屋根部分の重量負担の軽減を実現するアプローチも用いられることが多くあります。
主な瓦・屋根材の性能等一覧
KMEW コロニアルグラッサ | 新東セラム | 鶴弥防災瓦エース | KMEW ルーガ | |
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種類 | カラーベスト | 陶器瓦 | 和型・陶器釉薬瓦 | 樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦 (ハイブリットPIF) |
厚み | 5.2mm(スターター5.2mm) | – | – | 25mm |
重量 | 68kg/坪 | 139kg/坪 (3.5kg/枚・12枚/㎡) |
138kg/坪 (2.6kg/枚・53枚/坪) |
64kg/坪 |
施工方法 | 全数釘留め工法 | 桟瓦葺き | 耐震施工 | 乾式施工 |
太陽光の対応 | 支持金具 | 支持金具・支持瓦・一体型 | 支持金具・支持瓦 | 支持金具・支持瓦 |
備考 | 陶器瓦にくらべ軽量 | 塗り替えメンテナンス不要 | 塗り替えメンテナンス不要 | 陶器瓦にくらべ軽量 |
金属屋根材
宗像ユリックス等の大型施設(弊社では宗像ユリックス内施設「アクアドーム」を担当)の屋根材として銅版屋根材等が用いられました。扱いに熟練の技が必要となる屋根材です。
平判瓦(へいばんかわら・平板陶器)
シャープな表情と、多彩な色。和洋を問わずいろいろな屋根にしっくりなじみます。しかも防災性に優れています。
その他の瓦について
- 輸入瓦
- 屋根材としてだけではなく、ガーデニング等にも広く使われています。
- 茅葺(かやぶき)
- カヤ(ススキやチガヤなど)を材料にして葺く日本独特の屋根の構造の1種です。
- 杉皮葺
- 杉の樹皮で屋根を葺いたものでこちらもやはり日本独特の屋根の風合いで知られます。